毎日を自分らしく生きたい人のゆるーり雑談blog

ちょこっと、ゆるりと。〜中学生シオンの物語〜

2人のキャラクターと共に、毎日思ったことや本から得た知識についてゆるーり発信していきます!

“仙人の教え|毎日自分らしく楽しむことに人生の意味がある”

☆超監視社会からの脱出〜エピソード2〜☆

 

 

こんばんは( ・∇・)

 

 

昨日に引き続きまして、今日は

 

エピソード2(真実を伝える

ことについて)お送りします!

 

 

 

 

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・・・・

 

 

 

 

 

あの男と初めて出会ってから4年の月日が経

った。

 

 

 

私の家庭状況は今もなお変わらない。

 

 

中学校に入ってからも厳しい家庭環境だ。

 

 

 

毎日門限が8時だ。

 

 

 

部活が7時くらいまであるので、部活が終わ

ると友達と遊ぶこともできず、即家に帰らな

いといけない。

 

 

 

少しくらい話したり、遊んだりする時間くれ

よ。

 

 

 

なんで勉強ばかりしないといけないんだ。

 

 

そもそも8時に家に帰ったとしても勉強なん

てしたくない。

 

 

 

youtubeで動画見たり、ゲーム見たり、ドラマ

見たり、やりたいことが勉強以外にたくさん

あるのだから、

 

 

 

だが、家中に響く、「勉強しなさい!」とい

う怒号。

 

 

勉強しなさい!って言われるとかなり腹がた

つ。

 

 

 

言われなくてもな。やるときはやるんだよ。

 

 

 

あんたに言われなくてもやるんだよ。

勝手に干渉してくんなって言ってやりたい。

 

 

そんなことも言えない自分が情けない。

 

 

 

 

なんか家の中でちょっと監視されているみた

いだ。

 

 

 

ただ、家を出ると監視なんてない。

自由に自分の好きなように行動できる。

 

 

 

授業中眠たければ、寝ればいいし、

漫画読みたければ、読んだらいいし、

サボりたければ、サボればいい。

(本当はいけないことくらいわかっている)

 

 

 

まあ、私自身勉強がかなり嫌いなのだが、

部活だけは結構やりがいがあった。

 

 

 

部活が私の中学生時代を少しでも楽しくしてくれていた。

 

 

 

全員で同じ目標に向かって突き進む。

 

 

次の試合は必ず勝つといったことから

自然とモチベーションは高まっていた。

 

 

 

こうやって誰かと団結して何かをやり遂げる

ってなんだか気持ちが良い。

 

 

 

 

ただ、中学生時代にものすごく理不尽な思い

をしたことがある。

 

 

 

それは体育祭で起こった出来事でだ。

 

 

 

体育祭では毎年恒例の「ピラミッド」という

ものを男子全員で作るのであるが、あれは拷

問と言っても過言ではない。

 

 

 

なんで体育祭でピラミッドなんて作らないと

いけないのか??

 

 

意味がわからない。

 

 

全く意味がわからない。

 

 

 

なんであんなきついことをしなければならな

いのか?

 

 

 

てか、8段ピラミッドってそんなの作る必要

なんてないだろう?

 

 

 

ピラミッドが完成して、

「ピラミッド綺麗!よくできました!」

 

 

こんな感じで親御さんが感動するだけの

ただの余興だ。

 

 

 

私はこんなピラミッドを作る風習なんて

無くしてやろうと思い、友達みんなで協力し

て、先生に抗議した。

 

 

 

ただ、結果は全く聞く耳を持ってくれなかっ

た。

 

 

なんなんだ。あの教師の態度は。くそった

れ。

いっそのこと一発殴ってやろうか。

 

 

 

むしろ全員で体育祭をボイコットしてやれば

いいのか??

 

 

そうしたらピラミッドなんて作らずに済む。

 

 

それが唯一の方法なのではないのか??

 

 

 

そうだ、そうしてやろう!

 

 

 

 

学校からの帰り道そんなことを考えていた。

 

 

そんなとき、目の前から見たことがある

男が現れた。

 

 

 

あ、あいつだ

 

 

またあいつが現れた。

 

 

4年前と同じやつだ。

 

 

「やあ、輝くん、お元気かい?」

「見ないうちに大きくなったね」

 

 

また、馴れ馴れしく話しかけてきた。

 

 

「どうだい?中学校での生活は?」

 

「君は今、体育祭で何かを変えようとしてい

る。ただ、そのやり方で本当にいいと思って

るのかね?」

 

 

 

どういうことだ?なんで私が計画しているこ

とを知っているんだ?

 

かなり気持ち悪い。

 

「もしかしてだけど、ピラミッドを作るのに

違和感を感じてるのかい?」

 

 

 

マジで気持ちわるい。

こいつは超能力者かよ!

 

 

 

 

「ピラミッドなんて作るのに意味がない。だ

ったら全員でボイコットしてやろう。

そんな感じで考えているんじゃないか?」

 

 

 

ドンピシャだ。

何者なんだ。こいつは、マジで誰なんだ?

 

 

 

「君のやろうとしていることは、ただ現実か

ら逃げようとしているに過ぎないんだよ。本

当に理不尽だと思うことに対しては、真っ正

面から対抗したらどうだい?」

 

 

 

そんなことができたら今すぐにでもやってい

る。

 

 

 

「何か方法があるはずだ。知っているかい?

この中学校の過去を。

10年前、ピラミッドの練習をしていたと

き、ピラミッドが完成したと同時にそのピラ

ミッドは崩れ落ちてしまった。」

 

 

「一番下にいた人は大怪我を負ってしまっ

た。だが、そのことを学校側は公にしなかっ

た。その事実を隠蔽したのだ。」

 

 

 

「もちろん怪我をした人の両親は必死に事実

を世間に向かって伝えようとした。しかしそ

れを学校側は食い止めたんだ。」

 

 

 

「所詮、この世の中は、権力を持っている上

の立場の人に従うしかない。どんだけあがい

ても、上の立場の人には敵わない。」

 

 

 

「長いものには巻かれろっていうことわざが

あるだろ?」

 

 

 

 

確かにそうかもしれない。

立場の低い私たちが何を言おうとも何も応じ

てくれないのは当然なのかもしれない。

 

 

 

「ただな、輝くん。それで本当にいいのか

い?弱い立場の人が何もできない世の中なん

てクソつまらないと思わないかい?」

 

 

 

「輝くん、君なら何かを変えることができる

はずだ。

周りには信じ合える仲間がいるはずだ。君は

もう何をすればいいか君自身わかってい

る。」

 

 

 

そうだ、私のすることはボイコットではな

い。この人から教えてもらった過去の事件に

ついてとにかく調べまくる。

 

 

 

 

そしてその事実を地域の人から、そして県全

体へと発信していくこと。

 

 

 

うまくいかないかもしれない。

 

 

 

 

でもやってみよう。

 

 

 

 

・・・・・

 

 

2ヶ月後

 

 

 

私たちの必死の訴えもあり、

この中学校の昔の事件について多くの人に伝

わった。

 

 

 

 

流石に中学校側ももう隠蔽することはでき

ず、事実を全てうち明かした。

 

 

 

 

 

こうやって悪しき風習「ピラミッド」は

我が中学校から消滅した。

 

 

 

 

 

何か大勢でやればできないと思ったこともで

きるかもしれない。

 

 

そう思わせてくれたのはあの男だ。

 

 

一体何者なんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

25年後

 

 

 

ふと中学生の時のことを思い出していた。

 

 

あの男、あの人に出会わなかったら、いまの

自分はきっといない。

 

 

 

超監視社会になった今でも、自分の意思を持

って生活できている。

 

 

 

今までの生き方が自分をこうしてくれた。

 

 

 

あの男の正体を知った時はかなりびっくりし

たが、それと同時に安心した気持ちもあった

んだ。

 

 

 

普通なら疑うが、このような社会の中では

疑う余地もなかった。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

「母さん、父さん!!!!」

 

 

ある時から私は両親を失った。

 

 

自由すぎるいまの社会、それが起こしてしま

った最大の事件。

 

 

 

それに巻き込まれたのは約1000人。

 

 

 

あれ以降、この社会には自由はなくなった。

 

 

もうあんなことを二度と起こさないために

も、あいつは自分の身を売ってこんな社会を

作ったんだ。

 

 

くそったれ、なんでこんなことになったん

だ。

こんな世界にいる自分が悔しい。

 

 

本当に自由がない世界でいいのか?

 

 

だが、自分には何にもできない。

 

 

 

 

 

「ドカーーーン!!!」

 

 

遠くの山で異常に大きな音がした。

 

 

何か嫌な予感がした私はその山に向かって一

直線に走った。

 

 

 

 

これは・・・・・

 

 

 

 

 

エピソード3に続く