毎日を自分らしく生きたい人のゆるーり雑談blog

ちょこっと、ゆるりと。〜中学生シオンの物語〜

2人のキャラクターと共に、毎日思ったことや本から得た知識についてゆるーり発信していきます!

“仙人の教え|毎日自分らしく楽しむことに人生の意味がある”

☆超監視社会からの脱出〜エピソード4〜☆

 

こんばんは( ・∇・)

 

 

今日はエピソード4(恋愛につ

いて)をお送りしたいと思います!

 

 

 

 

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・・・・・

 

 

 

輝は、薄暗い部屋でガラス越しの月人と話し

ていた。

 

 

 

「なあ、月人。確かにこの世界に自由は必要

だ。ただ、自由のために誰かを拘束したり、

犠牲にしたりするのは私は間違っていると思

う。」

 

 

 

「自由に生きていけない人、そして自由にの

びのび生きている人、この世界にはいろんな

人がいるが、私が思う本当の自由って、

『自然と皆が笑顔になるようなそんな空間作

りだと』だと思ってる。」

 

 

 

 

「ある人が自由に生きていられていない。そ

う思ったとしても、その人自身の人生を勝手

に奪ってはいけない。それなら、私たちで

少しでも多くの人に自由な気持ちを持っても

らうようにしたらいいんじゃないか?」

 

 

 

 

「自由を否定する人を拘束するんじゃなく

て、そういう人たちをいかに自由にさせてい

くかが大事なんじゃないのか?」

 

 

 

 

私は月人にこう言い放った。

 

 

 

「私は間違っていたのかもしれないな。輝、

お前の言う通りかもしれない。俺はただ、自

由を求めすぎていたのかもしれない。自由な

んて人それぞれだし、自由を無理やり作って

いってもそれは、本当の自由とは言えないも

んな。」

 

 

 

 

 

「輝、お前は今からどうするんだ??」

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

あの子がきになる。

 

 

 

気になりすぎて、頭がどうかしそうだ。

 

 

 

これが「好き」って気持ちなのかな?

 

 

 

 

輝は高校を卒業して、自分のやりたいことを

目指すために、専門学校に通っていた。

 

 

 

実を言うと、

生まれてこれが初めての恋。

 

 

 

 

こんなに誰かを想う気持ちなんてこれまで全

くと言うほどなかった。

 

 

 

一日中その子のことが頭から離れない。

 

 

 

 

その子は同じ専門学校の人なのだが、

 

 

 

 

入学した時から、「可愛い子だなー、付き合

ったら楽しそうだなー」

みたいなことをいつも考えていた。

 

 

 

 

どうしたらこの人と距離を縮めることができ

るのだろうか?

 

 

 

 

そう思った私は、とりあえず学校にいる間、

1日に一回は何か話すようにし、共通点を見

つけることにした。

 

 

 

そして、少しずつ仲良くなってきた頃に、思

い切って二人きりの食事に誘ってみることに

した。

 

 

 

結果は、まさかの「いいよ!」って言う返

事。

 

 

 

この時のテンションの上がりようは、

サッカー日本代表がゴールを決めた時と同じ

くらいのものだった。

 

 

 

 

 

それからか何回か食事を重ね、頃合いを見て

告白。

 

 

 

振られるかもしれないと内心思っていたが、

「よろしくお願いします!」って言ってくれ

たので、かなり嬉しかった。

 

 

 

 

それから私の初めての恋愛が始まるのであっ

た。

 

 

 

 

家庭ではストレスが溜まることがたくさんあ

ったので、彼女とデートをしている時が一番

楽しかった。

 

 

 

 

自分のことを一番大切にしてくれる彼女の存

在。

 

 

 

この時の私にとって、彼女の存在は極めて大

きいものであった。

 

 

 

 

最初の3ヶ月くらいはものすごく楽しかっ

た。

 

 

 

だが、半年を過ぎた頃から、彼女に違和感を

感じるようになっていた。

 

 

 

好きって言う気持ちは伝わるし、デートも楽

しいのだが、やたらと私の行動を気にし始め

るようになっていた。

 

 

 

男友達と夜飲みに行った時でさえ、

ラインで「今何してるの?」みたいな感じで

メッセージがくるし、

「連絡くれないの?」と連絡を迫ってくる。

 

 

 

挙げ句の果てには、私の携帯を勝手に見てい

たこともあった。

 

 

 

 

私は流石に彼女に対して若干嫌悪感を抱いて

いた。

 

 

 

彼女は「私が浮気しているのではないかと疑

っているのか?」

 

 

 

そう思ってしまいたくはないが、流れからす

るときっとそうだ。

 

 

 

 

さらに「私以外の女性と遊ぶのは禁止、絶対

ダメだからね!」

 

 

 

こんなふうにも言われた。

 

 

 

 

ちょっと待ってくれ。

 

 

これは束縛じゃないか?

 

 

 

自分の遊びたい人とすら遊べなくなるって、

これだけ苦痛なことなんてないだろう。

 

 

 

最初は彼女と過ごす時間が何よりも大事で、

友達と遊ぶよりも楽しかったが、年月が経つ

につれ、友達と過ごす時間の方が優先的にな

ってきたのである。

 

 

 

束縛する女子なのか?そう思った瞬間気持ち

に変化が起きてきた。

 

 

 

そう思っても実際彼女に自分の気持ちを伝え

ることはできなかった。

別れるのが怖かったんだ。

 

 

 

 

 

今日も彼女からくるライン。

 

 

 

ラインを見ている時、ふと画面の表示が変わ

った。

 

 

 

着信だ。

 

 

 

あの男が再び電話してきたのであった。

 

 

 

「やあ、輝くん、久しぶり。」

 

 

 

「最近はどうかな?楽しく過ごせてるかい?

私の勘だと、君は今恋愛をしているね?」

 

 

 

出ました、いつも通りの超能力。

この人は私の全てを当てやがる。

 

 

 

「君の彼女さんはおそらく執着心が高く、ほ

かの人に負けたくない、ほかの人よりも絶対

自分の方が可愛いって思っているタイプだ。」

 

 

 

「そのためにほかの女性と接することを極端

に恐れ、君を束縛しているのだろう。」

 

 

 

「ただ、束縛され続けるのは恋愛じゃない。

恋愛ってきちんとお互いのことを尊重し、尊

敬しあい、ダメなところがあれば、きちんと

ダメって言える関係性にならないといけな

い。」

 

 

 

「どちらかの意見だけに偏るカップルは本当

の恋愛をしていると決して言えないだろ

う。」

 

 

 

「君は今束縛されている。君は本当にそれで

いいのか?

本当はしたいことを彼女の束縛のせいで出来

ずじまいになってるじゃないか?」

 

 

 

 

確かにそうだ。

私は彼女に振り回されているだけだ。

自分の意見をほとんど言わず、言って見れば

彼女に対して完璧なイエスマンだ。

 

 

 

 

「本当の恋愛をしたいなら、彼女ときちんと

お互いのことについて話し合い、決して雑に

扱わないことが必須だ。君は彼女と腹を割っ

て色々話しているのか?」

 

 

 

全く話していない。

なるほど。もっと真剣に彼女と向き合わなけ

ればならないんだな。

 

 

 

 

自分の嫌なことははっきり言うようにしよ

う。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「人生をやり直せる、自分を変えることがで

きる唯一の方法って?」

 

 

 

「それはな、この山から過去に遡るんだ。」

 

 

 

????

 

 

 

遡るってつまりタイムワープってことか?

 

 

 

 

どうやってこの山から過去に行けるんだ?笑

 

 

 

 

「私は今遥か未来からこの時代にやってき

た。信じてくれないって?じゃあ私の私物を

見せてやろう。」

 

 

 

 

「なんだこの見たことのないものは?

今の技術では到底作ることができないものが

そこには取り揃えられていた。」

 

 

 

 

それを見た瞬間、この人は本当に未来から来

たのだと確信した!

 

 

私は口を開けたままぽかーんとしていた。

 

 

 

 

「だから、君も過去に戻れる。」

 

 

「ただ、過去に戻れるのは一年に一回だ。七

夕の日だ。この時だけ過去に戻れる。」

 

 

 

「今日はちょうど七夕の日で、一年後またこ

こから過去に戻れることが

できる。」

 

 

 

「その時にこの山にまた来てくれ」

 

 

 

「過去に戻りたいのであればな!」

 

 

 

 

私は考えた。

 

 

過去に戻るか戻らないべきか。

 

 

 

ただ、この世界を変えたいことは確かだ。

今の社会では幸せは決してない。

 

 

 

昔の自分を変える必要があると思った。

 

 

 

「よし、過去に戻ろう!」

 

 

 

 

・・・・・